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201812号

■食品市場と市場商品のトピックス■

Mintel社が2019年のトレンド3つを発表

 Mintel社が、2019年は、製品ライフサイクル全体の持続可能性、ヘルシーエイジングおよび高レベルの利便性が中心のトレンドを成すと伝えている。持続可能性は、サプライヤーから消費者に至るまでの製品ライフサイクルを具体化したものになり、持続可能な調達・製造、流通、消費および処分において、メーカー、小売業者および消費者がそれぞれの役割を果たすことが求められるようになる。消費者側では、包装や食品ロスに対する意識の高まりから、これらが興味の中心となり、多くの組織、企業および包装産業連合体が、一体となってプラスチックの使用とゴミを減らすようになってきた。次世代の責任あるパッケージでは、生物を原料とした包装材料が主要成分になっていく。最近では、土壌の健全化と再生農業も注目されるようになってきた。60歳以上の人口が増加し続けていることを考えれば、健康・ウェルネスに関する話題は、ヘルシーエイジングに関するものが多い。消費者需要は、特に、骨、関節、免疫システム、脳の健康および長生きに集中しており、2019年に使用が増えると思われる材料としては、ショウガ、ウコン、緑茶エキスおよび薬用キノコがある。美容・パーソナルケア業界からヒントを得たヘルシーエイジング製品の開発も予想される。マーケティングではネガティブな表現(アンチエイジングなど)が避けられ、あらゆる年齢にアピールするヘルシーエイジング用飲食品が増えそうである。早いペースのライフスタイルで忙しくしている消費者は、利便性のなかにも高品質な飲食を求めている。自身が食べ物に関心が強いと認めている消費者は多く、こういった消費者は食べ物の品質、フレーバーおよび形態に対して、これまで以上に高い期待感があるため、プレミアムで、新鮮で、ヘルシーなコンビニエンス飲食品が重要となる。具体的には、個性を発揮したミールキットの小売販売の拡大、フードサービス並みのパッケージ飲料、レストランの料理に匹敵する新たな調理済み料理・ソースといった、新しい利便性が今後、登場してくる。


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