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201812号

■食品と健康の科学■

血中ビタミンDレベルが高いほど、心肺持久力は高くなる

 心肺持久力(心肺フィットネス)とは、運動中に心肺が筋肉に酸素を供給する能力の基準のことであるが、血中ビタミンDレベルが最も高い人の心肺持久力は、血中ビタミンDレベルが最も低い人よりも4.3 mL/kg/min高いことが、European Journal of Preventive Cardiology (doi: 10.1177/ 2047487318807279)に掲載された研究で示されている。また、年齢、性別、BMI、喫煙、高血圧、糖尿病といった要因を調整しても、血中ビタミンDレベルが最も高い人は、ビタミンDレベルが最も低い人よりも、心肺持久力が2.9 mL/kg/min高かった。心肺持久力は、運動中の最大酸素消費量(VO2 max)で測定され、平均年齢33歳の被験者1,995人(45% が女性で、49% が白人)を対象にした上記研究では、ビタミンDレベルが最も高かった人では、最も低かった人よりもVO2 maxが有意に高いことが分かり、ビタミンDが10 nmol/L増える毎に、VO2 maxは0.78 mL/kg/min増えることが示された。


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