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201811号

■添加物業界のニュース■

Plantible Foods社の卵白のような機能があるアオウキクサたんぱく質

 植物由来タンパク質は多様化し続けているが、Plantible Foods社が提案するアオウキクサのタンパク質は、他の植物由来タンパク源より優れた利点があるという。アオウキクサは、48時間毎に生物量(バイオマス)が2倍になるため、毎日の収穫が可能で、1年生作物と比べて収率が高い。成長が急速なアオウキクサには、完全タンパク質であるRuBisCO(リブロース-1,5-ビスリン酸カルボキシラーゼ/オキシゲナーゼ:エンドウマメ、コメなどよりも消化しやすい)が多く含まれている。このたんぱく質は、まるで卵白のような作用をするとともに、味や色はニュートラルで、8つの主要アレルゲンとは関係がない。Plantible Foods社は、コールドプレス抽出法を使って、タンパク質を抽出し、高品質な完全タンパク質を、95% 近くの水をリサイクルすることで効率化を実現している。同社は、現在、カリフォルニア州San Diego郡に2エーカーの土地にある覆い付きの池にて栽培を行っているが、今後2年間で100エーカーにまで規模を拡大する方向で動いており、更に食品科学者との協力のもと、アオウキクサを新しい食品調合で使用する方法を開発するという。同社がターゲットにしているのは、肉代替品や代替乳製品を扱う会社で、健康・ウエルネス製品カテゴリーも視野に入っている。


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