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202309号

■食品市場と市場商品のトピックス■

飲食品イノベーションを形成するマクロトレンド

 市場をリードしようとする飲食品CPG(消費者向け包装製品)ブランドは、減糖、植物性食品、持続可能性を中心に革新を進めている。国際食品情報協議会(IFIC)の調査によると、73% の消費者は、砂糖の摂取を控えたり、避けたりしており、他の飲料よりも水をよく飲んでいる。ボトル入り飲料水やスパークリングウォーターが成長する一方で、低糖または無糖のソーダや “Gatorade Zero” のような製品も成功している。ケチャップ、ドリンクミックス、ラクトースフリーミルク、ドーナツなどでも、砂糖無添加が謳われている。植物性市場全体は成長しており、現在の苦境は見かけほど悲惨ではないという。植物性食肉とその他のカテゴリーの売上高を見ると、COVID以降、植物性代替肉部門は冷凍以外では停滞しているが、他のカテゴリーでは成長が続いている。植物性チーズの売上は減少しているものの、技術が向上し、技術を可能にする原料が増えるにつれ、大きなチャンスがあると考えられる。 “Just Egg” と “Wundereggs” による代替卵も成長している。そして、消費者は、加工された植物性のバーガーやナゲットを食べる代わりに、プレーンに食べたり、ボウルに盛り合わせたりして野菜を楽しもうとしている。また、消費者は健康的で栄養価の高い製品を求めるだけでなく、原材料やパッケージを通じて持続可能性を促進する製品も求めている。これは、特に若い消費者に当てはまり、山火事やハリケーン、竜巻、猛暑を知りながら育ってきたZ世代は、環境や持続可能な製品に強い関心がある。気候変動に配慮したブランドである “Neutral” や “The Jack Fruit Company” は、持続可能性と気候変動に関するメッセージに傾倒している。さらに、消費者は食品廃棄物の削減に取り組んでいるブランドや製品を求めており、アップサイクル飲食品に門戸が開かれている(なお、アップサイクルは今でこそ重要なトレンドだが、飲食品業界では以前から行われてきている)。


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